メンテナンス

車検でディスクブレーキの研磨は必要?不要?

車検を通す際に様々なチェック項目がありますね。そして、様々な整備を勧められます。

中には聞き慣れない項目や「そのメンテナンスは必要あるの??」という項目まで。

その中の1つに『ディスク研磨』や『ディスクブレーキの研磨』と呼ばれるブレーキ性能に関わるメンテナンスがあるかと思います。

「ブレーキにかかわる事・・」となるとかなり重大な事のように感じますが実際のところディスクブレーキの研磨は必要な作業なのでしょうか?

 

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ディスクブレーキとは?

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ディスクブレーキとはタイヤの回転を抑えたり停止させる事により走行を制御する大切なシステムです。ブレーキで思い浮かぶのはサイドブレーキとフットブレーキかと思いますが、ディスクブレーキが連動するのはフットブレーキで、ディスクブレーキの不具合は事故に直接繋がる可能性もあります。

仕組みとしては、画像にあるディスク状の部分がブレーキローターと呼ばれ、ローターの左上の部分にブレーキパッドが入っており、それをローターに押し付ける事によりタイヤの動きを制御します。

知らなかった方には、ブレーキの仕組みが想像以上にシンプルに感じるかもしれませんね。シンプルな構造の中に車にとって最も重要ともいえる機能の1つが詰まっているのでブレーキの状態はしっかりと把握しておく必要があります。

 

ディスクブレーキの研磨とは?

ディスクブレーキの研磨と呼ばれる作業は、画像のディスク状の部分を研磨する作業です。ブレーキパッドの交換はよく聞く項目かと思いますが、この交換はあくまでもパッドでディスク自体を取り替える作業ではありません。

研磨する理由は、長年の使用により傷ついた表面を滑らかにしてブレーキパッドの当たりを良くするため。

実際の効果としては、

  • 無駄なくブレーキパッドが当たるので新品同様ブレーキのききが良くなる
  • ブレーキパッドの減りを遅くして寿命を長くする

逆にデメリットとしては、ディスク部分を削るためディスクの寿命が短くなるとされている事です。その為、お店によってはディスクブレーキの研磨は1回しか行わないと決めている場合もあります。

 

研磨の必要性は?

先ほどのように、ディスクローターの研磨によるメリットもあるので研磨が無駄になるという事はありません。しかし、研磨をする必要があるかどうかは微妙なところです。

ブレーキに違和感を感じていますか?

「ブレーキの当たりがよくなるのでおすすめですよ」といった形で勧められるかと思いますが、そもそもブレーキの当たりに違和感を感じた事があるでしょうか?

恐らく、ほとんどの方が今の状態のブレーキに慣れて違和感を感じていないはずです。

それに、ディスクローターの研磨は劇的に違いを感じられるほど改善するのは余程状態が悪かった場合のみです。

ディスクローターの寿命は長い

ディスクローターは2種類に分類されます。

ソリッドディスク・・新品時9㎜でマイナス1㎜が交換時期

ベンチレーティッドディスク・・新品時18〜21㎜でマイナス2㎜が交換時期

それぞれ摩耗具合に応じて交換時期がありますが、国内メーカーの採用しているディスクローターは非常に丈夫な作りとなっており、10万キロ以上走行しても交換時期を迎えないとされています。多くの車が交換時期を迎えないまま廃車の時を迎えるでしょう。

ディスクの研磨は僅かな厚みしか削りませんが、10万キロ以上走っても1ミリも削れない部品をわざわざ削ってしまうのは交換時期を早め勿体ないように感じます。

交換費用も安い

多くの車でフロントブレーキのみディスクブレーキとなっています。この場合の交換費用はフロントの左右で2万円ほど。

しかし、研磨の費用は左右で1万円以上かかります。費用対効果はけしていいとは言えないでしょう。

車種によっては4本のタイヤ全てでディスクが採用されていますが、その場合でも交換費用が4万円、研磨費用は2万円以上となります。

大型の車になると交換費用も高くなるので費用対効果もよくなりますが、それでも車検を受けた際についでに行う事ではないでしょう。

 

ディスクローターの研磨時期は?

当サイトとしては、ディスクローターの研磨は車検のついでに行うメンテナスではなく、ブレーキに違和感を感じた際に行うメンテナンスとして推奨します。

「ブレーキに違和感がある・・」

「効きが悪い・・」

「異音が聞こえる・・」

などなど何かしらの不具合を感じてから整備工場に持ち込んでも遅くありません。

そしてプロの判断を聞きましょう。

状況によって、

  • ブレーキパッドの交換
  • ディスクローターの研磨
  • ディスクローターの交換

が考えられます。

車検を通すと様々な事を勧められます。しかし、相手も商売のため「よりいい状態にするため」のメンテナンスを勧めてきます。果たしてそれらは必要なメンテナンスでしょうか?冷静に判断をして必要のない作業を避けましょう。

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