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【車両無過失事故に関する特約】車両保険を使っても等級が下がらない

事故で保険を使うと基本的に『3階級ダウン事故』となります。等級がダウンする事により保険料が上がってしまうのです。但し、事故の内容や状況によっては『1階級ダウン事故』という扱いになる場合もあります。

3階級ダウン事故

  • 追突事故
  • 正面衝突
  • 自損事故 など

1階級ダウン事故

  • 台風や洪水などの災害
  • 窓ガラスの破損
  • 車の盗難 など

1階級ダウン事故に関しては、等級が据置きされていた時代もありました。しかし、現在は1階級ダウン事故として等級が下がってしまいます。

それぞれ、3階級ダウン事故は3年間、1階級ダウン事故は1年間、翌年以降の保険料が事故有等級という扱いになり、高い額の保険料を支払わなくてはなりません。修理額によっては「保険を使わない方が得!」といった事を聞いた事があるかと思いますが、こういった事が関係しています。

 

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車両無過失事故に関する特約とは

  • 赤信号を無視した車に衝突された
  • 信号待ちで後ろから衝突された
  • 逆走車に衝突された

こういった内容の事故の場合、自分自身には一切過失がないので0:100の過失割合になる可能性が高くなります。

つまり、修理費用を100%相手が支払う必要があるのです。

しかし、現在走っている車の対物保険加入の割合は74%ほどとされています。実に26%もの車が未加入となっているのです。その為、対物保険に加入していない車に事故を起こされてしまう可能性は十分に考えられます。

こういった保険が適用されない事故の場合、事故を起こした相手に直接修理代金(弁償代金)を支払ってもらう必要がでてきます。しかし、事故を起こした相手がスムーズに弁償代金を支払ってくれるとも限りませんし、お金を支払う能力がない場合も考えられます。

そういった時は、ご自身の車の保険内容に『車両無過失事故に関する特約』が付いていないかを確認しましょう。

車両無過失事故に関する特約が付いていると、相手側に100%過失があり弁償代金を支払ってもらえない場合は、等級に影響する事無く車両保険が使えます。

完全な被害者になっても修理してもらえない時に、泣き寝入りする事無く救済される仕組みとなっているのです。

 

特約が付いていない場合

車両無過失事故に関する特約は全ての保険に付いているわけではありません。自動的に付いている場合もあれば、特約自体を扱っていない保険会社もあります。また、保険会社によっては自分で選択して付ける場合もあります。

万が一、上記のような例に巻き込まれた場合、まずは保険会社に連絡をして特約の有無を確認しましょう。

特約が付いていない場合は、加害者側と話し合いを進めるしかありません。警察は中立の立場の為、“どちらが悪い”といった判断はしてくれないので「修理代をちゃんと支払いなさい」といった事は言ってもらえません。

もし、どれだけ話し合っても修理してもらえない場合は、訴訟を起こして修理代を請求する必要がでてきます。しかし、訴訟には時間とお金と手間がかかります。

その為、多くの場合、泣き寝入りとなってしまうのが現状です。「常識のない人にぶつけられて不幸だった」と納得するしかありません。

4台に1台は対物保険に入っていないのが実情です。事故に巻き込まれていない人も、1度、特約の確認をしてみてはいかがでしょうか?もし、付いていない場合は次回更新時に内容の見直しを行うのも有効な手段となります。

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