代車で事故!任意保険に入っていない?入っている?5ヶ所で確認
車の修理や車検、買い替え時など、さまざまな場面で『代車』を利用する機会があるかと思います。
車を所有している人の多くは、1度は代車を使った経験があるはずです。
そして、代車を借りた時に気になるのが、
「この車で事故を起こしたらどうなるのか?自腹で修理?保険には入っている?」
ということ。
自賠責保険に関しては義務付けられているので、問題なのは『任意保険(自動車保険)に加入しているのか』ということになります。
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そもそも代車の任意保険は義務なのか?
お店の車を使う代表的な例は、
- レンタカー
- 代車
この二つかと思います。
まず、レンタカーに関しては、必ず必要最低限の保険に加入しなくてはならないというルールが決められているので、貸し出される車は全車保険に加入した状態です。
また、借りる際には必ず事故を起こした時の負担額の説明も受けることになります。有償で貸す以上、これらの仕組みは徹底されている印象です。
そもそも、レンタカーは一般的な登録と異なり『レンタカー登録』です。いわゆる『わナンバー』と呼ばれるものですね。
そのため、普通の車両とは異なる独自のルールが定められています。
一方、代車に関しては、一般家庭の車と変わらない自家用の登録がされた車です。
ディーラーが独自で貸している扱いとなるので、特に保険に関するルールも定められていません。
一般家庭で使われている車も、任意保険に加入している場合としていない場合がありますが、それと同じように加入はお店独自の判断となります。
“代車の保険は義務ではない”ということです。
そういえば、代車を借りる際に、事故に関する説明を受けることってほとんどありませんよね。レンタカーは徹底されているのに…。
5社で代車の任意保険を確認
企業名を出すと色々と問題になりそうなので、伏せさせてもらいますが、新車ディーラーから大小中古車ディーラー、整備工場まで確認してきましたので参考にしてみて下さい。
【新車ディーラー】
- 対人対物無制限の任意保険に加入
- 車両保険なし
車両保険への加入はないので代車の損害は自腹で修理。
【軽自動車中心の新車ディーラー】
- 対人対物無制限の任意保険に加入
- 車両保険あり
こちらは車両保険もあり。ですが、保険を使う場合は5万円の自己負担をお願いするとのこと。
【大手中古車ディーラー】
- 対人対物無制限の任意保険に加入
- 車両保険なし
【小規模中古車ディーラー】
- 対人対物無制限の任意保険に加入
- 車両保険あり
【小規模整備工場】
こちらは、今回唯一、保険に加入していない車両を代車として貸し出す機会もあるという回答を頂きました。
そもそも、代車として、保険に加入している車両が1台しかなく、それが貸し出されている場合には、保険に入っていない車両を貸す事もあるとのこと。
任意保険に加入していない代車で事故を起こした場合は?という質問もしましたが、特に取り決めをしていないようです。
60代ほどの男性1人で昔から経営している整備工場ですが、個人店ではこのようなケースが少なくないのかもしれません。
万が一の事を考え、保険に関する事を事前に確認してから代車を利用したいところですね。
他車運転特約で自分の保険を使うケースが多い!
代車とは、その名の通り、基本的に自分の車の代わりに借りるもの。
そのため、代車を借りる人は、自分の車を持っており、多くの場合は、自分の車に任意保険をかけているかと思います。
そして、個人向けの任意保険は、ほとんどのケースで他車運転特約という自分の車以外を運転した時に自分の車の保険内容に準じた保証が有効になる特約がセットになっています。
これは、友人や知人の車だけでなく、ディーラーや修理工場から借りる代車に対しても有効です。
※ちなみに、法人契約の任意保険でも代車で使える臨時代替自動車特約がセットになっている
そして、代車で事故を起こした場合には、代車の保険ではなく自分の車の保険を優先して使うようにお願いされます。
代車の保険を優先して使わない理由は、シンプルに保険料が値上がりしてしまうからです。
それに、ディーラーでも整備工場でも10台以上の車を保持している場合は、フリート契約と呼ばれる保険に加入することになります。
フリート契約では、1台でも保険を使うと加入者の損害率が上がり、全体の保険料が上がる事になってしまいます。
こういった事情からも代車の保険を優先して使おうとはしません。
自分の車ではないので自分の保険を使うのは納得しがたい部分もあるかもしれませんが、自分の保険を使ったほうが事故後のやり取りが円滑に進められる事が多いですし、冷静に考えてみれば、自分で起こした事故なので致し方無い事でもあります。
それに、代車の保険を使った場合は、値上がりする分の保険料を請求されるケースもありますし、免責分の支払いを求められるケースもあります。
払う払わないのいざこざは後味のいいものではありませんし、ディーラーや整備工場との今後の関係性も考え、自分の保険を使った方が無難かもしれません。
実際、最終的にほとんどの人が自分の保険を使う判断をするようです。
ちなみに、以前は、事故を起こした車そのものに保険が掛けられている場合は、その保険を優先して使わなくてはならない決まりがありました。
しかし、現在は、保険業法が改正され、代車の保険が有効な事故であっても、自分の車の保険を優先する判断が認められるようになりました。
それ以降は、基本的に自分の保険を使うように頼まれる事が多くなっています。
代車に任意保険が掛けられている⇒自分の保険か代車の保険を使う(もちろん、金額次第では自腹で修理という判断も)
代車に任意保険が掛けられていない⇒自腹で修理か自分の保険を使う
確認した5社全てで他車運転特約を使ってもらうとのこと
代車の任意保険加入状況を確認した5社全てで、他車運転特約に関する部分も確認しましたが、全社、自分の保険を優先して使うようにお願いするとのことでした。
そういう意味では、代車の保険は未加入でもそこまで問題ないのかもしれません。
むしろ、否応なしに自分の保険を使ってもらえるのでディーラー側には保険未加入のメリットがありそうです。
実際、保険に加入していない代車を貸すケースは増えているというデータもあります。
もちろん、その際には『保険に加入していない』という事が当然伝えられるかとは思いますが、
しかし、貸し出す車に保険がないのは如何なものでしょうか…。賛否はありそうな気がします。
最後に
代車の保険加入状況や保険内容は、ディーラーや整備工場によって異なるので、事前に確認しておく事が重要です。
『こちらの代車の保険はどのようになっていますか?』
この一言でOK。多くの場合は、保険に加入しているかと思いますが、保険に加入していない場合は、自分の車の他車運転特約についてもしっかりと確認しておきましょう。
正直、免責がいくらなのか、どちらの保険を優先するのか、といった部分は二の次。支払いきれないような慰謝料を請求された時にしっかり責任ある対応をできる環境にあるかが重要です。
それに比べれば、保険料の値上がりなんてどうでもいい話になるはずです。
レンタカーと異なり、代車では細かな説明がされないので疎かになってしまいがちですが、万が一に備えておきましょう。
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