オートマ車でもサイド・パーキングブレーキは必要?捕まる可能性も

この記事を読んでいる多くの人がオートマ車に乗っているかと思いますが、パーキングブレーキは使っているでしょうか?
パーキングブレーキとは、フットブレーキでもシフトのPレンジでもなく、それとは別についているブレーキ機能のこと。かつてはサイドにレバーが付いている事が多くサイドブレーキと呼ばれる機会も多かったのですが、最近はクラッチの位置に足で押しこむ形で設置される多くなっておりパーキングブレーキという名前が一般的だそうです。
(ちなみに、私はサイドブレーキ世代なのでパーキングブレーキという言葉にピンとこないのですが…、でもサイドブレーキは和製英語らしいです。知らなかった!)
※ホンダより引用
マニュアル車を使っている人はパーキングブレーキを使うのがごく普通かと思いますし、教習所でもそう習いました。ですが、そのイメージがあるためにマニュアルで免許を取った人は『パーキングブレーキはマニュアル車で使うもの』なんて意識も強そうです。
実際、オートマ車でパーキングブレーキは必要なのでしょうか?
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意外に弱いPレンジ!
最初に結論を言うと、基本的にオートマ車でもパーキングブレーキを使った方が良いです。というか、使うべきものです。
実際、オートマ車を買った際のマニュアルには必ず『駐車時にはパーキングブレーキを使って下さい』と記載されていますし、先ほど画像を引用させて頂いたホンダの説明でも『駐車するときは、車が動き出さないように必ずパーキングブレーキをかけてください』との一文があり『必ず』と言い切っています。
しかし、Pレンジ(シフトレバーのP)にシフトを入れてもタイヤは固定されますし、そもそもPレンジもパーキングの頭文字のPのためそれだけでも十分なように感じます。それに、メーカーは少しでも安全な使い方を推奨しますので、それが本当に必要なのか鵜呑みに出来ない部分も…
では、なぜパーキングブレーキも必要としているのか、
その理由は、Pレンジがそこまでブレーキ機能として完璧ではないという部分が挙げられます。
そもそもPレンジはシフトレバーの機能の一つで、ブレーキではなくミッション操作。Pレンジに入れると、トランスミッションギアが固定される仕組みとなっています。
ギアが固定という部分の詳細は、ミッション内部の歯車にパーキングロックポールという爪のような部品が引っかかった状態。
歯車が爪で引っかかっているのであれば十分なように感じるかもしれませんが、あくまでも『引っかかっている』というニュアンスが正しい言い方で、がっちりハマっている状態とはやや異なります。
さらに言うとトランスミッション内の一つの部品でしかないので歯車もそれほど大きくはありません。
そのため、急坂で停車する場合などは、車の自重に耐えられずにパーキングロックポールが外れてしまう可能性は十分考えられます。もし、そうなればシフトはN(ニュートラル…タイヤのロックが一切ない状態)の状態となり、何かに衝突するまで止まらないという事態に…。
確か私が教習所で習った内容も「オートマでも坂道では必ずサイドブレーキを使う」というものでした。
では、急な坂道以外はパーキングブレーキの必要がないのか?というと、けしてそうとは限りません。
確かに、平坦な場所で停めても自重でパーキングロックポールが外れるような事はまずありませんが、衝撃が加わった場合はどうでしょうか?
けして強くないパーキングロックポールが壊れてしまい、そのまま動き出して被害が広がる可能性は十分考えられます。
※ちなみに、Pレンジの機能を守るために一定速度以上では爪がかまない仕組みになっている
一方、パーキングブレーキに関しては、名前の通り、ブレーキの機能そのもの。
そのため、衝撃を受けてもブレーキが効かなくなるという事はまずありませんし、坂道でもしっかり踏み込んでおけばまず動き出す事はありません。
現在はオートマで免許を取得する人も多く、ご存じない人も多いかもしれませんが、マニュアル車は基本的にパーキングブレーキだけで止まっており、その安全性の高さは折り紙つきです。
※稀にマニュアル車が坂道で動いて衝突するという事件が起こりますが、これはパーキングブレーキを使い忘れているか、不十分で効いていなかった可能性があります。
そうそうブツケられる事もない…!やっぱりパーキングブレーキは必要ないのでは?実は罪になる可能性も…
車をブツケられて車が動き出してしまう、というのは、なかなかイレギュラーな状況。
そのため、危険性が増しても「パーキングブレーキまでは必要ないのでは?」といった気持ちにもなってしまいます。
しかし、これは道路交通法に抵触してしまう可能性が…。
道路交通法七十一条
五 車両等を離れるときは、その原動機をとめ、完全にブレーキをかける等当該車両等が停止の状態を保つため必要な措置を講ずること。
あくまでも「抵触する事も」という可能性の話であり、普段から取り締まりでパーキングブレーキをかけていない車が摘発されるという事ではありませんが、Pレンジはあくまでもミッション操作の一つであり『完全にブレーキをかける』とは異なった状態です。
もし、万が一、パーキングロックポールが壊れて車が動き出すような事があり、更に最悪なことに人を轢くようなことがあると、ブレーキをしっかりかけていなかったという『過失』が生じるため、『過失運転致死傷』で捕まる可能性がでてきます。
もし、そうなれば7年以下の懲役又は100万円以下の罰金という事になり、その後の人生を大きく狂わせてしまうかもしれません。
まとめ
以上のように、基本的にはメーカー側が『必ず』というように、Pレンジとパーキングブレーキの併用は必須という事になります。
とはいえ、クセになっていないとついつい忘れてしまうんですよね…。私も偉そうな事は言えません。なんせ、Pレンジだけでも勝手に動き出すような事はほとんどありませんからね…。
ですが、パーキングブレーキは万が一に備えた保険のようなもの。
何万分の1という確率であっても、それがいつ起きるかは分かりません。
それに備えてパーキングブレーキの使用をクセにしておくのがベストでしょう。
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