オートマオイル(ATF)交換の必要性は?各自動車メーカーの推奨時期
2018/10/24

当記事では各自動車メーカーが推奨するATF交換時期をまとめました。
自動車メーカーによってATFの推奨交換時期が異なっていますので、ATF交換で悩んでいる人は確認してみて下さい。
車検に行くと『オートマオイルを交換した方がいい』と言われる機会があるかと思います。
しかし、『交換した方がいい』というニュアンスは少し曖昧ですよね。車に詳しくないと「交換した方がいいけど交換しなくても大丈夫ってこと?」と解釈してしまいそうです。
『エンジンオイル=交換するもの』というイメージはお持ちかと思いますが、オートマオイルは名前を聞く機会も少なく曖昧なイメージを持っている人が多いようです。
今回の記事ではオートマオイルの役割や交換の必要性、交換時期、費用について説明します。
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オートマオイル=ATF
ディーラーやカーショップ、車検などに行くと『ATF交換』という言葉を見かける機会があるかと思います。
ATFはオートマチック・トランスミッション・フルードの略称でオートマオイルと同じものを指す言葉です。お店によってどちらの言葉が使われるか変わってきます。
また、オートマオイルという言葉の方が伝わりやすいからか、書面では『ATF』、口頭では『オートマオイル』を使うお店も多いようです。
それ以外にも、『ミッションオイル』や『ATFオイル』という言い方をされる事があります。
※以後、ATF
ATFの役割とは
ATFは名前の通り、オートマ(CVT含む)の車に使われています。
オートマといえばマニュアルのように自分でギアを変える必要がなく、走行状況に応じて自動的に最適のギアに切り替わりますね。
ATFは、この切り替え動作やエンジンの動力をタイヤに伝えるという重要な役割を果たしています。つまり、このATFがないとオートマのシステムは成り立たないという事に。
その他にも、作動油や潤滑油としての役割も果たしています。
エンジンオイルはエレメントと呼ばれるフィルターが付いていますが、ATFにはフィルターが付いていません。その為、汚れやすいのですが、交換の認識がされていないのが現状です。
交換の必要性は?
車に使われているどのオイルにも共通して言える事ですが、長年の使用によりATFは劣化し不純物も増えていきます。
先ほどの項目にもあったようにATFはオートマのシステムに欠かせないオイルです。
このオイルが劣化し不純物が増えると様々な症状が出始めます。
代表的なものとして、
- 燃費の悪化
- 加速が悪くなる
- 変速のショックが大きくなる
- 不純物が詰まりATの故障
などが挙げられます。
しかし、これらの症状が出た場合は、既に手遅れである可能性も少なくありません。
ATFの交換時期は?
ネットでATFの交換時期を調べると様々な情報が溢れていますが、多くの方が「結局どれぐらいで交換なの??」と中々結論が得られないかと思います。
2万キロに1回交換をするという意見や、交換する必要は無いとする意見まで、どの情報が正しいのか分からなくなりますね。
そこで、各自動車メーカーがどのように言及しているのかをまとめます。
トヨタ
シビアコンディションの場合は100,000kmごとに交換
※シビアコンディションとは、砂利道など厳しい条件で使う場合を表します。
日産
40,000kmごと
ホンダ
ATは初回80,000km、2回目以降は60,000kmごと
シビアコンディションは60,000kmごと
CVTは40,000kmごと
マツダ
車種によって必要な場合と不要な場合があります。
スバル
40,000kmごと
ダイハツ
100,000kmごと
メーカーによって全く違った水準が決まっていますが、推奨された適切なタイミングでATF交換を行う事が重要です。
また、交換費用も安くないですし、買い替えを検討するのも一つの手です。
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交換により故障する可能性も
ATの仕組みはとても複雑でデリケートな作りとなっており、工場で組み立てをされる際も、ホコリなどが入らない環境が用意されています。
その為、不用意に交換すると故障に繋がる事があります。
かつては、20,000〜30,000kmで交換とされていましたが、現在は、交換時期が何倍にも伸びたり、交換不要とするメーカーが増えました。この流れは故障のリスクも理由の一つとなっています。
ネットでよく見かけるのが「10万キロを超えてATFを交換しようとしたら故障するかもしれないから止めた方がいい」と断られたといった意見です。
「止めた方がいい」とされる理由は、
長年の走行によって不純物がAT内に蓄積されます。この不純物は金属部品が摩耗する事によって発生する為、オイルより重く沈んで落ち着いた状態となります。しかし、ATFの交換により蓄積された不純物が再び循環してしまいバルブなどを詰まらせ故障に繋がってしまうのです。
「止めた方がいい」という書き込みは2010年のものでした。2010年の地点で10万キロ以上なら車を購入したのは2000年前後だった可能性が高いでしょう。当時は今の車より小まめなATF交換が必要とされていた時代ですので故障のリスクが高く断られたのでしょう。
現在は、メーカーによって10万キロに1回と言及されている場合もあります。ですので、年式によって判断基準が全く違っているという事も把握しておきましょう。
ただ、その一方で、現在の車でも10万キロを超えると故障のリスクから交換を断わられてしまう場合があります。
この点は、推奨時期との矛盾が発生していますが、ATFが今でも車の寿命の目安になっているということのようです。
友人のBb(モデルチェンジ後)は16万キロまで一度もATFを交換せずに使い、車検時に買い替えの検討を勧められました。
ここまで乗れれば十分ですが、ATFの交換は困難と判断されたようです。
交換費用は?
交換費用は、軽自動車で10,000円前後。
普通車で10,000〜30,000円程です。
普通車の価格は排気量によって全く違ってきます。排気量が大きい程料金も高くなります。
交換場所は?
交換をする場所はディーラーをおすすめします。
先程の項目でご紹介したようにシビアでデリケートな機能です。慣れた人が交換するのが間違いないですし、オイルも純正のものを使うのが理想です。
ディ−ラー以外では、ATF交換をしたい車種の知識や交換経験の少ない人が担当になったり、純正のオイルが必ずしも用意されているとは限りません。
もちろん、ディーラー以外で交換した方が料金も安く済むでしょう。しかし、確実性を考えると数千円足してでもディーラーを選択するのが間違いありません。交換の頻度は多くないので、そこまで大きな出費にはならないはずです。
また、自分で交換する事も可能とされていますが、オイル交換のように手軽にはできませんのでおすすめしません。
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ATF交換ができないと言われた車でも売れる
一定の走行距離になると、「ATF交換ができないので買い替えを検討して下さい」と言われる事がありますが、そういった車でも一定の価格で売れる可能性があるので「どうせ廃車だろうな…」と諦めるのは少し勿体無い話。
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高値で売れれば買い替えにも余裕がでますし、いずれにしてもATFの交換を検討する車は買い替えを検討する時期を迎えている事が多いので、車の価値を知っておくのは重要かと思います。
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