動画解説!車のプラグ交換の作業手順と工具。交換時期や費用について
車を所有していると様々な部品を定期的に交換しなくてはなりません。いわゆる消耗品と呼ばれるものです。
ブレーキパットやエンジンオイル、エレメント、タイヤなど思い当たる部品が多くあるかと思います。
今回は、その中でも『スパークプラグ』について。『プラグ交換』という言葉を聞く機会があるかと思いますが、このスパークプラグを交換する事を指す言葉となります。
スパークプラグの交換方法や必要な道具、交換時期などについてまとめます。
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スパークプラグの役割は?
スパークプラグはガソリン車にとって必要不可欠な部品です。
『ガソリン車=エンジンで走る=ガソリンを燃やして走る』
という事になりますが、スパークプラグの役割はガソリンに直接火花を飛ばすことによって点火させる役目を担っています。
エンジンがかかっている間は常にスパークプラグが点火した状態となっているため徐々に劣化してしまい、定期的な交換が必要となるのです。
スパークプラグの劣化がすすむと
長年交換していないスパークプラグは、
- 電極の消耗
- カーボンの付着
- オイルの付着
などによってさまざまな弊害が出てしまいます。
具体的に体感する事としては、
- エンジンの回転が安定しない
- 加速が悪い
- 燃費が落ちる
- アイドリングが安定しない
- エンジンがかからない
などが考えられます。
一度劣化したプラグはこの先よくなるという事もありませんので早めに交換しなくてはなりません。
また、このような弊害が出る前に交換するのが理想となるので交換時期の見極めをしっかりしておく事をおすすめします
スパークプラグの交換時期
エンジンがかかっている間は常にスパークプラグを使っている状態となりますが、エンジン作動時間をカウントするのは難しい部分がありますね。
そこで、目安にしたいのが走行距離となります。
基本的に乗用車の場合、エンジン作動時間と走行距離は平行して進むかと思います。そのため、走行距離が目安とされる事が多いのです。
多くのプラグメーカーが推奨しているのは、15,000km〜20,000km毎の交換です。
ただ、こちらはあくまでも理想とする目安。
実際には、2〜3万キロで交換する事が多くなっています。
2万キロを超えたからといっていきなり使えないという事はないのでこの地点での劣化具合を目で確認しましょう。
画像:http://minkara.carview.co.jp/userid/1591020/car/1181132/4785452/parts.aspx
一目瞭然ですが、左が劣化した状態で右が新品の状態となります。
プラグが焦げたような見た目になっている場合は早めに交換しなくてはなりません。
スパークプラグの交換費用
スパークプラグは1本1,000円ほどで売られています。工具を既に持っている場合は、1,000円で交換可能という事です。
しかし、お店で交換する場合は、1本あたり4,000〜5,000円ほどかかります。料金の大部分が工賃という事です。
プラグ交換に必要な道具
それでは、自分で交換する場合に必要な道具を確認してみましょう。
どの道具も持っているとこの先の車の整備等で役に立つので購入を検討してみてはいかがでしょうか?
ソケットレンチ
BAL ( 大橋産業 ) ソケット レンチセット 21PC 501
プラグ交換に欠かせないのが『ソケットレンチ』。
プラグを取り外す作業や、プラグを取り付ける作業、交換作業に付随して必要となるボルト類の取り外しなど何かと使う機会があります。
Garage.com1 3/8 【16mm】マグネット仕様スパークプラグソケットレンチ J017
また、普通のソケットではプラグの頭の部分があたってしまい利用できないので通常より長い形状の『スパークプラグソケット』を用意しなくてはなりません。
磁石タイプだと取り外したプラグを取り出せるので使いやすいかと思います。
ロングエクステンションバー 250mm&300mm 2本セット WHSDJ0029 [並行輸入品]
ほとんどの車種で、奥ばった位置にプラグが設置されているのでその位置までソケットが届くように延長しなくてはなりません。
そのため、『エクステンションバー』が必要となります。
EMERSON(エマーソン) レンチセット トルク対応レンジ:28~210N・m [ 14/17/19/24mmソケット・21mm薄口ロングソケット・エクステンション付属 ] EM-29
締め付けの際にトルクレンチがあると便利です。こういった作業は強く締めてしまう傾向にありますが、必ずしも強く締める事がいいわけではありません。
それぞれ規定のトルクがありますので調節して締めましょう。
マイナスドライバー
BOSCH マイナスドライバー 1 609 200 265
車種にもよりますが、ネジを取り外す機会もあるのでドライバーも用意しましょう。
プラグ交換の手順
それでは、本題のプラグ交換の手順についてです。
『必ずエンジンを切った状態で作業する』これが鉄則となるので、キーも抜いた状態で作業を進めましょう。
また、画像解説の後に動画解説もあるのでご確認下さい。
エンジンカバーの取り外し
一部、車種ではカバーが付いていない事もありますが、多くの場合、カバーに覆われています。
プラグはエンジンの上部に取り付けられているので、まずはエンジンカバーを取り外し直接プラグを確認できる状態にしましょう。
取り外し方法は車種によって異なります。
レンチを必要とするタイプやクリップなどで工具を必要としないタイプがあります。
プラグコードを引き抜く
カバーを外すと、プラグコード(イグニッションコイル)がプラグモールに刺さっているのが確認できます。
画像の青い矢印の位置です。
このプラグコードを引き抜きます。
多くの場合、10mmのボルトで固定されていますので外してから引き抜きましょう。
抜けない場合は、無理に抜かずにゆっくり地道に抜きましょう。
プラグを外す
プラグコードを抜くと、中にプラグが確認できます。
このプラグをスパークプラグソケットを使い外します。
磁石がないタイプだと引き抜けませんのでノーズプライヤーなどの工具があると便利です。
プラグが同じものか確認
プラグは適合しているものを使わなくてはならないので、古いプラグと新しいプラグが同じものか確認をしましょう。
プラグの取り付け
取り付け作業の注意点として、
最初はレンチを使わずに、スパークプラグソケットとエクステンションバーのみで締め付けを行って下さい。
理由は、斜めに入ってしまうとネジ山を痛めてしまうからです。レンチを使わなければ必要以上の力が伝わらずネジ山を痛める心配がありません。
ある程度閉めたら、トルクレンチやレンチを使い本締めをします。
トルクレンチを使う場合、40N・mが目安とされます。トルクレンチを利用すると必要以上に締めてしまう心配がありません。
プラグコード(イグニッションコイル)の取り付け
先ほど外したプラグコード(イグニッションコイル)を取り付けます。所定の場所が決まっているので必ず元の配置に取り付けましょう。
この際に外したボルトを取り付けますが、締めすぎないようにしましょう。取り付け部分が樹脂でできていますので割れてしまう可能性があります。
カバー取り付け
最後にカバーを取り付けて完了です。
動画で確認!
こちらの動画が非常に分かりやすく解説されています。
最後に
エンジン関係の部品という事もあり、交換作業が難しいように感じますが、工程を守ってすすめれば15分もかからずに終わる作業です。
これだけの作業に数千円の工賃を支払うのは少し勿体ないように感じますね。
工具を持っていない人は工具購入資金もかかりますが、持っていると何かと便利な時があるかと思います。
是非、プラグ交換にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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