故障・修理

車からキュルキュルと異音!エンジンをかけた時やハンドル。原因は?

2018/09/03

先日、当サイトに、

車のエンジンをかけた時と、ハンドルを切った時に『キュルキュルキュル』という異音が聞こえます。

忙しく、なかなかディーラーに行けないのですが、この音を放置しておくと故障などに繋がりますか?

という質問を頂きました。

車に異音が発生するという事は少なくないのですが、慣れない音だと不安になってしまいますよね。

『キュルキュルキュル』という音に関してはある程度、原因が特定できます。

やはり、異音が発生しているという事は何かしらの不具合が起きているという事になりますのでそのまま放置しておくのはいい判断とはならないでしょう。

今回は、質問者様の許可を頂きこちらの記事で回答をしたいと思います。

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音の発生源

『キュルキュルキュル』という捉え方ができる音の原因は十中八九『ベルト系統の不具合』と思われます。

具体的に考えられるベルトは、

  • パワーステアリングベルト(パワステベルト)
  • クーラーベルト(エアコンベルト)
  • ファンベルト

タイミングベルトという言葉を聞く機会があるかと思いますが、タイミングベルトに関しては構造上滑るという事は考えづらく『キュルキュルキュル』といった音が発生する事はほぼありません。

エンジンのかかっている時にエンジンルームを確認するとベルトが高速回転しているのが見て取れるかと思います。

ベルトの役割は、エンジンの動力を、エアコンやラジエーターのファン、発電機などに伝える役目を担っています。

今度は、エンジンが停止している状態で回転していたベルトを確認してみましょう。すると、ベルト類が『ゴム製』であるという事が確認できるかと思います。

経年劣化により弾力をなくしたゴムや、ブチブチ切れてしまう輪ゴムを触った事があるかと思いますが、ゴムベルトに関しても例外ではありません。

長年使っている場合や走行距離が多い場合などには、

  • 摩耗して滑りやすくなる
  • 亀裂が入ってしまう
  • ゴムが硬くなる
  • ゴムが伸びて緩んでしまう

これらの事が起こってしまうのです。

ゴムベルトが新品時は、張りもよくスムーズに回転しますが、劣化してしまうと滑車とベルトが上手く噛み合わなくなり『キュルキュルキュル』という音が発生してしまいます。

 

ベルトを1本で賄う場合も

多くの場合、ラジエーター(エンジンを冷やす機能)のファンを回すためにエンジンから動力を伝えているベルトを「ファンベルト」と呼んでいましたが、現在は電動ファンが主流となっているのでファンを回すのにベルトが使われる事は少なくなっています。

そして、それ以外にもパワステ、エアコンといった機能に別々のベルトを使っている事が多いのですが、全てを1本で賄っているケースもあり作りはエンジンや車種によりけりです。

また、後者のように共用することもあるので、こういったベルト類を総称して「ファンベルト」と呼ぶ場合も多くなっています。

上記では別のベルトとして記載しましたが、ファンベルトの概念は少し曖昧な部分があるという事です。

ただ、これらのベルトに共通して言えるのは、プーリー(滑車)に引っ掛けているだけの作りとなっているのでどれも劣化によって滑る可能性を持っているという事です。

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ハンドルを切った時に音が出る原因

質問者様の車では、『ハンドルを切った時に音がする』という事でしたので、劣化しているベルトは『パワーステアリングベルト』だと考えられます。

パワステベルトは、名前の通りパワステ機能に使われるベルトです。

車の重量は重く自力でハンドルを切るのには相当な力を必要とします。そこで、軽い力で操舵できるように力を加えてくれる機能がパワステとなっているのです。

もし、パワステベルトが切れてしまったら、パワステが作動せず、ハンドルが急激に重くなってしまうでしょう。慌ててしまいコントロール不能になり事故を起こす事態も考えられます。

エンジン始動時も音がなるという事でしたが、先ほどのように全てを1本のベルトで賄っている事もありますので、そのベルトがパワステ以外の機能にも使われている可能性が考えられます。

いずれにしても、早めに交換をしなくてはなりません。

 

どのベルトがなっていても危険サイン

ハンドルを切った際になる音は『パワステベルト』といった目安になる事はありますが、基本的に音だけで「このベルト」といった事を想定するのは難しい部分があります。

劣化したゴムを放置すると、いずれは切れてしまいます。切れてしまうと各系統に動力を伝えられなくなるのでその機能は停止した状態となってしまいます。

それが、たまたまエアコンベルトであればエアコンが止まるだけで済むかもしれません。しかし、発電系統であれば充電ができずにバッテリーが上がり車は走れなくなってしまいますし、先ほどのようにハンドルの操縦ができなくなってしまう可能性もあります。

ベルトが切れるのはエンジンが始動中という事になりますので、走行中に切れてしまう可能性が高いという事です。

そのため、どのベルトがなっていたとしても大事に至る前に交換・確認をするのが原則となります。

 

ディーラーやカーショップへ

普段からベルトの張りを確認している人はベルトの状態を確認できるかもしれませんが、なかなかそういうわけにもいきません。

※自分で確認する場合は必ずエンジンを切ってキーを抜いた状態で

やはり、プロの人に確認をしてもらうのが間違いないでしょう。ディーラーやカーショップ、整備工場など様々な場所で確認可能です。

ただ、多くの場合、音がなっている地点で『ベルト交換』という判断になるかと思います。劣化して音がなっているわけですからね。「まだ、大丈夫」と、無理して使うより交換した方が安心して乗れます。

ネットショップやカーショップでは『ベルトなき防止』関連の商品も売っていますが、当サイトとしてはあまりおすすめしません。廃車予定といった場合は別ですが乗り続ける場合は交換を選択しましょう。

交換費用に関しては、車種や、お店によって異なりますが、2〜3万円程度が目安となります。

走行距離での交換時期は、3〜6万キロほど。こちらも使用状況によって異なってきます。

『音』が1つの目安になりますが、前兆なく突然切れてしまう事もありますので車検などの点検の際に確認をしてもらうと間違いないでしょう。

最後に

『キュルキュルキュル』という音がなっても最初だけ「なんだろう?」と気にして、次第に慣れてしまい「音がなるけど問題なく走るし大丈夫だろう」と、考えてしまう部分があります。

しかし、前述の通りベルトは様々な重要な役割を果たしています。

踏切を渡っている最中にエンジンが止まってしまう、という事も十分に考えられるでしょう。

あなただけでなく周りの人を巻き込んでしまう可能性があるのです。

『キュルキュルキュル』という音は車が発している『SOS』として、しっかり対処しましょう。

また、異音が発生した事によって買い替えを検討する場合は、修理をしても修理費以上の金額が上乗せされる事はないので、そのままで売った方が『得』です。

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