実は簡単!車の傷(凹み)は自分で修理!動画と画像で補修解説!
車に乗っていると様々なスチュエーションで車を傷つけてしまう機会があるかと思います。
特にボディがヘコんでいると周りからも「事故?」といった形で見られてしまい目立ってしまいますね…
筆者も、スーパーの駐車場に車を停めていて戻ってきたら大きなヘコみができていたという経験があり、その場に立ち尽くしてしまいました。
こんな時に真っ先に思い浮かぶのがお店での修理かと思いますが、ヘコみ傷1つでも修理金額はバカになりません。想像以上の代金を支払わなくてはならないでしょう。
そこで、おすすめしたいのが自分でヘコみ傷を修復するという手段。
思いの外、綺麗に仕上がるのでおすすめです。今回は、自分で凹みキズを修復する方法についてまとめます。
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方法その1
まずは、簡易的な方法を紹介したいと思います。
手軽ですが、作業手順を守らないと傷が目立つ結果にもなりかねないので注意しましょう。
必要な道具
【ドライヤー】
テスコム ヘアードライヤー ブラック TD121-K
一般的なドライヤーで構いません。
熱いと感じられる温度の風がでれば役目を果たせます。
【エアダスター】
サンワダイレクト エアダスター 大容量400ml 強力噴射 HFC152a使用 200-CD009
ここで注意したいのが、冷却タイプのエアダスターが必要という事です。
最近のエアダスターは冷却タイプではない商品も増えているので注意しましょう。
方法1で修理をする
この方法が実践できるのは金属部分。
バンパーなどはウレタン系の素材で作られている事が多いので事前に確認をしてから作業をして下さい。
手順1 ドライヤーで温める
まず、凹みの部分にドライヤーの熱をあてます。
この際に気をつけたいのが1点に集中して熱をあててしまうと表面の塗装にダメージを与えてしまうという事。
上手く熱が分散するように回して風をあてましょう。
風をあてる時間は1〜2分ほど。金属素材なので温度が上がりやすくそれほどの時間は必要としません。
手順2 エアダスターで冷却
続いて、エアダスターを使い冷却をします。
スプレーを逆さまにして熱した部分にまんべんなく吹きかけましょう。
上手くいった場合、20〜30秒ほど吹きかけると『ボコッ』という音とともにヘコんだ部分が元通りに戻ります。
理屈としては、
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冷却して鉄を縮める
この工程を踏む事により元の形状に戻る力が働くのです。
何度かこの方法を実際に試した事がありますが、大きな凹みの方が直りやすく、小さな凹みだと直りづらい印象です。
実際に、直る例を動画で確認してみましょう。
驚くほど見事に修復されていますね。
お金もかかりませんし、まず最初に試してみてもいいかもしれません。
方法その2
続いての方法は少し本格的ですが、上手く作業が進められるとほぼ全ての凹みで修復が可能です。
まずは、必要な道具を確認!
【パテ】
Holts(ホルツ) アツヅケパテ ブラック MH156 [HTRC4.1]
ボディに違和感が出ないようにするには高さをヘコむ前の状態にまで戻す必要があります。
パテをヘコみ部分に塗り入れる事により元の状態を再現するのです。
また、パテには、ベースとなる形成用のパテと、仕上げ用のパテに分類されます。
両方のパテを用意しましょう。
【サンドペーパー】
SOFT99 ( ソフト99 ) 99工房 耐水サンドペーパーセットM 09123
続いて必要となるのが耐水性サンドペーパーです。
車のボディといえば滑らかでツヤツヤの見た目ですね。
その見た目を再現するにはサンドペーパーを使い仕上げる必要があります。
また、粗さも3種類ほど用意すると上手く仕上げられます。
おすすめは、150番と1,000番。そして、その中間辺りの番号を用意できるとベストです。
上記リンクは4種類のサンドペーパーがセットになっているのでお手軽ですよ。
【サーフェサー】
SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ホワイトプラサフ 08030 [HTRC2.1]
こちらは、白系統のボディでも塗りやすくする役割と、細かな傷を埋める役割があります。
【シリコン除去剤】
ソフト99(SOFT99) 脱脂剤 シリコンオフ チビ缶 09209
車には油膜がついており、その油膜を落とさないと塗装が上手く出来ません。
油膜は塗装をはじいてしまうのです。
様々なタイプが販売されていますが、おすすめはスプレータイプ。最も手軽で確実。
【塗装用スプレー】
SOFT99 ( ソフト99 ) ペイント ボデーペン ツヤ消し黒 08005 [HTRC2.1]
最後に、修理したい車のカラーと同じ色のスプレーを買いましょう。
修復にはペンタイプなどもありますが、ヘコみ補修にはむら無く広範囲に塗装可能なスプレータイプが理想です。
こちらで紹介するボデーペンは、国産車のありとあらゆる純正色を再現しており、使いやすい商品となっています。
ただし、日焼け等で色が合わない可能性もあるので塗装前に色の確認をしましょう。
方法2で修理する
ヘコみの範囲を確認
まずは、定規をあててヘコみの範囲を確認しましょう。
見た目で分かる箇所より大きな範囲でヘコんでいるかと思われます。
そして、確認した範囲をマジックで囲みます。
この範囲が修復を必要とする場所という事です。
サンドペーパーで修復箇所を削る
続いて、マークした範囲を濡らしたサンドペーパー150番(粗め)で削ります。
この作業はパテの密着に影響を与えるので入念に行いましょう。
ヘコみの深い部分までしっかりサンドペーパーをかけます。
マークした部分も削り落として下さい。
続いて、少し細かいサンドペーパー(300番前後)に切り替えて先ほどより広い範囲を削ります。
表面を触り、滑らかに仕上がっていれば完了です。
パテ塗り
次にパテを塗ります(盛ります)。
押し付けるように、一方向に塗るのがポイントです。
また、後ほど研磨の作業を行うので、ヘコみ部分は少し厚く塗る必要があります。
削った範囲よりやや広い範囲に塗りましょう。
その後、パテがしっかり乾くのを待ちます。
パテにサンドペーパーがけをする
パテが乾いたらサンドペーパーがけをします。
先ほどの300番前後のサンドペーパーが理想です。
手で作業をすると平面に削るのが難しいので角材や専用の研磨パットを使うと綺麗に仕上がります。
ある程度平面に削れたらもう少し細かい目のサンドペーパーに切り替えます。600番が理想となりますが、無ければ前後200番ほど異なるサンドペーパーを使っても問題ありません。
全体が滑らかに平面に仕上がれば研磨完了です。
うすづけパテ
この段階ではまだ表面に細かな気泡の形跡などが残ってしまいます。
ここで仕上げ用のうすづけパテを利用します。
元々のパテが塗られている範囲より広い範囲に塗りましょう。
塗り終わったら乾くのを待ちます。
乾いたら、先ほどの600番前後のサンドペーパーで磨きます。
滑らかに仕上がればパテの作業は終了です。
油膜を取り除く
次に、シリコンオフを使って油膜を取り除きます(脱脂)。
塗装が剥がれないようにする必須の項目。
塗装範囲より広い範囲にスプレーを吹きかけましょう。
吹きかけたら乾いた布などで拭き取ります。
マスキング
次に、塗料が余計な場所にかからないようにマスキング作業を行います。ビニールが用意できない場合は、新聞紙などでも問題ありません。
風の強い日などはスプレー塗料が想像以上に飛び散る事があるので広い範囲に養生をしましょう。
下塗り作業(サーフェサー)
サーフェサーは、
- ペイントの密着性を高める
- サビを抑える
- パテがペイントを吸い込むのを抑える
- サンドペーパーの目を隠す
これらの役割を果たします。
マスキング後の見えている範囲全体にまんべんなく塗りましょう。
ただし、厚塗りは垂れなどの原因となりますので薄塗りを数回に分けて行うと上手くいきます。
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乾燥を待つ
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サーフェサーを吹きかける(薄塗り)
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乾燥を待つ
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サーフェサーを吹きかける(薄塗り)
地道な作業ですがここで失敗すると研磨からやり直しとなるので慎重に作業を進めましょう。
下塗り前の研磨
サーフェサーが完全に乾いたらマスキングを取って、下塗り前の研磨を行います。
サンドペーパーの目はかなり細かい1,000番あたりが理想です。
ここまで細かいと研磨している感覚になりませんが荒いサンドペーパーを使うとキズになりやり直しとなります。地道に作業を進めましょう。
力の入れ過ぎも厳禁です。
サーフェサーとマスキングをした範囲に段差があるので滑らかに仕上げる必要があります。
ボカシ作業
こちらは、塗装の仕方によって使い方が異なります。
塗装は、日焼け等の関係によって完璧に同じ色を再現するのは難しい部分があります。
その為、本来は部分的に塗装はせずに、ドアならドア1枚丸々といった形で全体を塗りなおさなくてはなりません。
そこで利用したいのがボカシ剤です。
こちらを塗装前に塗装範囲よりやや広い範囲に吹き付けておく事により、色をボカシ、部分的な塗装でも違和感のない仕上がりになるのです。
※ボカシ剤使用前に再びマスキングをしましょう。
パーツ1枚丸々を塗装するのは骨の折れる作業。
ですので、このボカシ剤を有効活用しましょう。
カラーペイント
ボカシ剤を吹きかけたら、ボカシ剤が乾かないうちにカラーペイントを行います。
一方向にスプレーを吹きかけ上から下に塗り重ねていきましょう。
サーフェサーと同じく、一度に厚塗りをしてしまうと液だれの原因となるので数回に分けて重ね塗りをする必要があります。
ただ、サーフェサーと異なり完全に乾ききる必要はありません。
ある程度乾いたら重ね塗りをするを繰り返しましょう。
また、近すぎても液だれの原因となり、遠すぎても予期せぬ範囲まで広がってしまい失敗に繋がります。
20cmほどの位置から吹きかけるのが理想です。
艶出し作業
カラーペイント後、2〜5分ほど時間をおいて艶出し剤を吹きかけます。
カラーペイントの段階では車特有のピカピカとした艶がなく、仕上げには必ず必要な作業となります。
先ほどと同じく、一方向に上から下に塗り重ねていきます。
艶出しも数回に分けて行うので厚塗りしないようにしましょう。
少し乾いたら2回目の艶出しを行いましょう。
乾燥したらコンパウンド
以上で塗装作業は終了となりますのでマスキングを剥がしましょう。
完全に乾くには1週間ほどかかるとされます。
理想は完全に乾燥したあと、コンパウンドで磨くとさらに綺麗に仕上がります。
動画解説
今回、画像引用をさせて頂いたソフト99さんは、動画解説で分かりやすく補修方法を説明しています。
実際の映像を見るとより理解しやすいかと思いますので参考にしてみて下さい。
最後に
少し手間のかかる作業かもしれませんが、工程を守って進めると新品同様の綺麗な仕上がりとなるでしょう。
お店では数万円かかる作業も自分で行うと数千円で済みます。一度道具が揃えばその後はお金もかかりませんし、思い切ってご自身で直してみてはいかがでしょうか?
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