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タイミングチェーンは交換不要?交換が必要となるケースとは

タイミングベルトは10万キロで交換が必須という事を言われますが、タイミングチェーンに関しては“交換の必要性”を聞く機会がないかと思います。

実際、タイミングチェーンは交換をしなくても問題ないのでしょうか?

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タイミングチェーンの役割

タイミングチェーンの役割は、タイミングベルトと全く同じで、双方の異なる点は素材となっています。

チェーン・・・金属製
ベルト・・・樹脂製

エンジンが作動中は、「点火」や「バルブの開閉」が適切で一定の動きをしなくてはなりません。

これらのタイミングを合わせる役割を担っているのが『タイミングチェーン(もしくはタイミングベルト)』です。

エンジンのクランクシャフト(芯)の回転を、カムシャフト(吸排気のバルブの開閉機能)に伝える事により同期させ常に回転周期を一致させる役割を果たしています。

タイミングチェーンがない状態では車は動きません。専門的な言葉も出てきましたが車を走らせるうえでとても重要な部品と捉えておきましょう。

 

タイミングチェーンの歴史

タイミングチェーンは最近の車に採用されているというイメージが強いかもしれませんが、30年以上前に遡ると、タイミングチェーンが使われていた時代がありました。

しかし、当時のタイミングチェーンは動作音が大きく静粛性が優れないという欠点があり、その後、樹脂製のタイミングベルトが主流となっていきます。

ただ、主流となったタイミングベルトは経年劣化によって交換を必要とします。交換費用は5万円前後。周辺部品の交換も一緒に行うのが一般的となっているため10万円を超える事も少なくありません。そのため、ユーザーに大きな負担となっていました。

そこで、タイミングベルトに比べ丈夫なタイミングチェーンが改めて注目される事になります。

各自動車メーカーは品質向上をはかり、静粛性の優れたタイミングチェーンが開発されたのです。

現在の車のほとんどの車種でタイミングチェーンが採用されています。

また、タイミングベルトはエンジンのサイドスペースを使い駆動していましたが、タイミングチェーンはエンジン内部に組み込む事が可能となり省スペース化にも貢献しています。

近年の車は、エンジンルームが小さく設計されているので、開発側の目線で考えるとこういった事情もタイミングチェーンの開発に拍車をかけた理由となります。

 

タイミングチェーンの寿命は?

タイミングベルトの交換目安は10万キロという事が言われますが、タイミングチェーンに関してはあまり耳にしませんね。

ただ、聞く機会が少ないだけで交換目安はあります。それは、30万キロです。

一般的に使われる車は、ほとんどのケースで30万キロまでは使われません。そのため、タイミングベルトと違い交換目安が語られる機会が少ないのです。

では、30万キロを超える場合は交換をした方がいいのでしょうか?

実際、30万キロを走った車のエンジンを確認する機会が何度かありましたが、基本的にタイミングチェーンに問題があったというケースは稀です。

しかし、目に見えない劣化がすすんでいるのは間違いないでしょう。金属部品とはいえ、高速回転で常に動作している部品となるので大きな負担がかかります。

走行距離30万キロを超えた車は、多くの場合、エンジン内部の確認や洗浄、ピストンリング、ガスケット等の交換が行われます。いわゆるオーバーホールです。タイミングチェーンのみの交換のためにエンジンを分解するのは工賃が高く効率的ではありませんが、いずれにしてもエンジンの分解は必要となる時期なので、オーバーホール時に一緒に交換を行いましょう。

また、オイル交換を小まめにしていない場合などは、タイミングチェーンの寿命が短くなるとされます。

交換が基本的には不要となりましたが、エンジン内部に組み込まれ現状が確認できないなどの不安要素もありますので、オイル交換等ご自身でのメンテナンスは欠かさずに行うようにしましょう。

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画像引用:http://s-time.co.jp

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