水道水で補充可能!車の冷却水の交換時期や費用、作業工程や役割
車を点検や車検に出すと「冷却水を交換した方がいいですよ」といった事を言われる機会があるかと思います。
冷却水?交換する必要あるの?と考えてしまう人も多いかもしれませんが、冷却水の交換は必須。
冷却水の役割はエンジンで発生した熱をラジエーターに運び排出するという車になくてはならない重要な役割を果たしており、この役割を上手く果たせないとエンジンの温度が下がらずにエンジンの焼きつきや発火に繋がる可能性があります。
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冷却水の交換時期や交換費用
冷却水の交換時期
冷却水の交換時期は2年が目安となります。
ですので、理想としては車検の度に交換をした方がいいでしょう。
交換をする理由は、エチレングリコーレンと呼ばれる冷却水の主成分が酸化し、
- 水垢の発生
- 腐食性物質が生成
といった事に繋がるからです。つまり、冷却水内に不純物が発生してしまうのです。その結果、冷却能力が落ちてしまいエンジンを冷やすという役割を十分に担えない可能性がでてきてしまいます。
また、冷却水の量も時間経過と共に徐々に減ってしまう可能性があるので、そういった意味でも2年おきの交換が必要とされます。
冷却水の交換費用
交換費用は、
- 軽自動車・・・3,000円前後
- 普通車・・・3,000〜7,000円
価格の違いは主に作業工賃となります。中には作業工賃で4,000円を超えるケースもありますので事前に確認しましょう。
3ヶ月に1回は自分でも確認!
車検の度に確認をしますが、それ以外の時でも定期的に冷却水の減りを確認しましょう。
冷却水が減ってしまう主な原因は、エンジンとラジエーターの間にあるサブタンクから外に排出されてしまうというもの。
こういった場合は必ずしも冷却水で補充をする必要はありません。水道水を使っても問題なく機能します。
タンクの表面にある印まで補充をしましょう。
また、急激に減る場合は、
- 各ホースの劣化による漏れ
- ヒーターコアからの漏れ
- ラジエーターからの漏れ
- エンジン内部からの漏れ
などが考えられます。
これらの場合は、ディーラーや整備工場で点検をしてもらう必要があります。あまりにも急激に減る場合は相談してみましょう。
冷却水の交換手順・工程
冷却水の交換はそこまで難しい作業ではありません。お店で交換すると料金の大部分が工賃となってしまうので、節約したい場合や車好きの方はご自身で交換してみてはいかがでしょうか?
※最後に動画で冷却水の交換方法を紹介します。
1,温度を確認
まずは、冷却水の温度がしっかり下がっている事を確認しましょう。
多くの場合、冷却水の温度はメーターパネル内にある水温計で確認できます。水温計の指針がC側に振れている事を確認しましょう。
※水温計がない場合は、エンジン始動前かエンジン停止後2時間以上経過してから作業しましょう。
2,ドレンボルトの位置を確認、受け皿を用意
ドレンボルトを緩める事によって冷却水の排出ができます。
ドレンボルトの場所はラジエーターの下部にあるタンクの横に付いています。
そして、その位置の真下に冷却水が流れるので車体の下に冷却水を溜める受け皿を設置します。
3,冷却水の排出
次にドレンボルトが外れない程度に緩めて冷却水を排出させます。
しっかりと出し切りましょう。
4,水で洗浄
次にドレンボルトを閉めて水をタンクいっぱいまでいれます。
エンジンを始動させると水が循環して洗浄の役割を果たします。エンジンがしっかり温まるまでエンジンをかけ続けましょう。
ヒーターコアにも水が行き渡る必要があるのでヒーターもオンにしましょう。
LLCの注入
次に、LLC(冷却水)を注入します。
適正な比率のLLCを注入しましょう。
LLCは水で薄めて使いますが、薄める比率によって凍結防止の温度が変わってきます。一般的とされるのが“水6:LLC4”の割合。状況によってLLCを入れる割合を3割から6割で調節しましょう。
エア抜き
次にラジエーターのキャップを開けたままエンジンを始動してエア抜きを行います。
エンジンをかけるとブクブクと空気が出ます。完全に空気が出なくなったらエア抜きが終わり冷却水の交換が完了です。
動画解説
冷却水の交換動画はさまざまなものがありますが、こちらの動画が分かりやすく丁寧に解説されているので参考にしたいと思います。
最後に
- 交換目安は2年に1回
- 交換費用は3,000〜7,000円
- 定期的に確認
- 補充なら水道水でもOK
冷却水の交換は、軽自動車でも3,000円、普通車では6,000円を超える事も珍しくありません。
しかし、自分で行うと1,000円程でできます。
難しい作業ではないので挑戦してみてはいかがでしょうか?
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