修理費いくら以上から?車両保険を使うべき金額
車両保険を使うと等級がダウンしてしまいます。そして、等級がダウンすると保険料が高くなってしまいますね。その為、『〇〇円以上の修理なら保険を使う』と金額で決めている人も多いはずです。
少ない修理代金に車両保険を使うと結果として支払う金額が大きくなってしまいます。損得を考えて車両保険を使うか使わないかの分岐点を知るのは重要な事です。
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車両保険は3等級ダウンですが・・
例外的に1等級ダウンの場合もありますが基本的に車両保険を使うと3等級ダウンします。
つまり、6等級の状態から車両保険を使うと、次回の更新は3等級から出直す事になるのです。そして、1年間無事故で過ごすと等級が1つ上がります。3等級から6等級に戻るのには3年かかり、再び6等級をやり直す事になるので実質4年分低い等級で過ごす事になるのです。
車両保険を使った場合と使わなかった場合の4年後の推移を見てみましょう。
※4年間無事故で保険を使わなかった例です。
6等級⇒3⇒4⇒5⇒6等級
【車両保険を使わなかった場合】
6等級⇒7⇒8⇒9⇒10等級
車両保険を使った場合は4年後に6等級となっていますが、使った場合は10等級となっています。
したがって、この4年間の間に生じる保険料の差額が修理代金を上回ってしまう場合は車両保険を使っても損をしてしまうという事になります。以上のように、修理代金が一定額を超えないと金銭的メリットがないのです。
金銭的に得か損かを調べる計算
上記の例で、いくら以上から保険を使うべきかを計算してみましょう。
6等級⇒3⇒4⇒5⇒6等級
【車両保険を使わなかった場合】
6等級⇒7⇒8⇒9⇒10等級
この例では、6等級の段階で保険を使い3等級となっています。3,4,5,6等級を出直す事により多く支払う形となった保険料を計算します。
まずは、条件の設定です。
割引率0%の4等級の保険料を90,000円とします。
3等級では2割増しとなるので90,000×1.2=108,000
5等級と6等級は10%引きとなるので90,000×0.9=81,000
3等級から6等級までの保険料の合計は、3等級108,000+4等級90,000+5等級81,000+6等級81,000=360,000円となります。
なお、7等級以降の保険料は、
7等級は23%引き90,000×0.77=69,300
8等級は28%引き90,000×0.72=64,800
9等級は33%引き90,000×0,67=60,300
10等級は37%引き90,000×0.63=56,700
トータルでは251,100円となります。
両者の差額は108,900円となり、この金額が車両保険を使うべきか使わないべきかの分岐点となります。
金銭的な損得のみを考えた場合は、この金額を上回る修理金額となる場合は保険を使った方が得となり、下回る場合に保険を使うと損をしている計算となります。金銭的な損得のみを優先した場合、保険料の差額を下回った時は自腹で修理をしましょう。
保険料の差額は等級によって変化します
先ほどの計算は6等級の場合です。保険を使った場合の保険料の差額は等級によって変化します。
等級が低いほど差額が大きくなり、等級が高いほど差額が少なくなります。言い換えると等級が高いほど保険を使うべきかの分岐点が低くなり手軽に使いやすくなります。
また、免責を考慮していませんので免責を付けている場合は使うべきかの分岐点が高くなります。
金銭的な損得だけでは決められない部分も
先ほどの計算はあくまでも保険料の差額による損得です。保険を使う事によるメリットもあるので差額だけで使うべきかを決める事はできません。
例えば、保険を使わない事によって生活を圧迫する場合は車両保険を使った方がいいでしょう。長い目で見れば多くのお金を払う事になるかもしれませんが、生活を圧迫してまで保険を使わない理由はありません。こういった使い方が本来の保険の形でもあります。
ただ、おおよその損得の目安は把握しておいた方がいいでしょう。
また、保険会社によっては事故で車両保険を使うとこれまで以上に保険料が上がる仕組みとなっています。このようなシステムを採用している保険を使っている場合は先ほどの計算以上に保険料の差額が出る事を理解しておきましょう。
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