燃費計の仕組みと誤差はどれぐらい?満タン法を使いワゴンRで検証!
2018/09/16

ここ10年ほどの間に販売された多くの車に搭載されている『燃費計』。
基本的にメーターパネル内のディスプレイ表示を切り替える事で、ガソリン1リットルあたりの走行距離が分かるようになっています。
今では、あって当たり前とも言える機能ですが、多くの人が「実際の燃費と本当に合っているのだろうか?」という疑問を持ったことがあるかと思います。
「メーカー側が燃費を良く見せようとしてるんじゃないの??」なんて疑問を持っている人もいるかもしれませんね。(私も少なからず疑っていました…)
そこで、今回は、実際に満タン法で計測した燃費と比較してみましたので、その実験結果を紹介したいと思います。
計測したのは、26年式のワゴンR。現行モデルの1つ前のモデルで、JC08モード燃費30km/l。
スポンサーリンク
そもそも燃費計の計測方法とは?
ガソリンを満タンにして、走行後再びガソリンを満タンに入れた際のガソリンの量と、その間に走った距離で、実燃費を算出するのがいわゆる満タン法の燃費計測となりますが、車に組み込まれている燃費計はどういった仕組みで計測しているのでしょうか?
これを簡単に説明すると、燃料の使用量を計測し、走行距離データに照らし合わせているというもの。
使用される燃料の量は、燃料噴射装置で計測されます。そして、それを車速センサーの走行距離のデータと照らし合わせ、平均燃費を算出するのです。
加速や運転の仕方で計算されると考えている人も多いかもしれませんが、しっかりと燃料の使用量と走行距離から計算される実燃費に近い数値となっています。
ただし、メーカーとしても、完全に実燃費通りの数値になるとはしていません。
おおむね、誤差5%に収まるようにしているというものが各メーカーの基準(目標)です。
ワゴンRの実践結果
では、本題であるワゴンRの燃費を、燃費計と満タン法で比較したデータを確認してみましょう。
走行距離 | 使用燃料 | 燃費計 | 満タン法 | |
1回目 | 423km | 18.6L | 23.0km/l | 22.7km/l |
2回目 | 455km | 21.2L | 22.5km/l | 21.5km/l |
3回目 | 412km | 20.4L | 22.0km/l | 20.2km/l |
4回目 | 441km | 20.5L | 21.9km/l | 21.5km/l |
1回だけの計測では不十分と判断し、4回に渡り計測をしてみましたが、(残念な事に)全てで満タン法の方が高燃費という事になってしまいました。
ただ、概ね5%以内となるので、そこまで多くブレる事もないようです。
また、3回目は唯一、高速道路(200km以上)を走行しており、その時のデータが最も数値がズレる結果になりました。これも興味深い点となります。
軽自動車は基本的に高速走行時の方が燃料を多く使いますので、その分ブレも大きくなってしまうのでしょうか。
もちろん、更に繰り返して検証を続ければ、より正確な数字が出てきますし、最終的には実燃費と変わらない数字になる可能性もありますので、今回の検証結果はあくまでも、この4回の計測ではこのような結果になったという事に過ぎません。
また、メーカーによって計測の基準が若干異なる可能性もありますので、全ての車種に共通したデータでもありません。
こういった点も考慮に入れた上で参考にして頂ければと思います。
タイヤの空気圧は適切に
今回、検証するにあたり、タイヤの空気圧を確認しました。
理由は、空気が少ない(多い場合も)とタイヤ1回転ごとの走行距離に誤差が生じて正確な数字が出ないからです。
とはいっても、空気が減っていた場合でも、燃費計と満タン法を同時に計測するので条件は同じになるのかもしれませんが…。
ただ、燃費を気にされる方は、適切な空気圧をキープする事を心がけてみましょう。
ちなみに、正確に計測されないだけでなく、空気圧が低いと燃費が下がります。それも目に見えて悪くなりますので注意が必要。
ただし、燃費がアップするからといってメーカー指定以上に空気圧を高くするのはご法度です。さまざまなデメリットがありとても危険です。
最後に
今回の検証では、4回とも燃費計の数字の方が燃費がいいという結果になりましたが、そのうち2回はほぼ同じ数字なので、概ね正確な数字と考えて確認しても問題なさそうに感じます。
そういえば、ワゴンRはスズキ車ですが、三菱の燃費不正問題の際に、スズキの計測方法も適切ではなかったという事で問題になりました。
しかし、その後、正式な計測方法でスズキ車を計測し直したところ、全車種で公表していた燃費より低燃費の数字が出るという意外な結末で終わっています。
なぜ、本来の燃費より悪い数字を公表していたのかは謎ですが、少なくとも燃費をごまかすような事はないでしょう。
⇒実は5人乗りOK!?意外に知られていない軽自動車の乗車人数
【お得情報】
車検まで半年を切っている人はこちらを確認⇒車検代を最も安くする方法
車を売るor買い替える予定の人は必見!⇒車を最も安く買う方法(高く売る方法)
🚙40秒の簡単入力で愛車の査定額がその場で分かる!🚗
7年愛用したフィットで一括査定を利用したところ、下取りと比べて284,000円高値で売れました。
わずか40秒の簡単入力で、最大10社から一括査定が受けられるうえ、入力後、1秒で最高額が分かります。
もちろん実際に売るかは、査定額を見た後に判断可能です。