法律

ノンアルコールビールで飲酒運転って本当?どれだけ飲めば捕まる?

2018/09/16

「ノンアルコールビールでも飲酒運転(酒気帯び運転)で捕まる事がある」

車を運転している人なら誰もが1度は聞いた事があることかと思います。

この噂は嘘か本当か…。運転する人間としてはしっかりと把握しておきたいところ。

「ノンアルコールだからアルコールは入っていないのでは?」と考える人も多いかもしれませんが、

実は、飲み方によっては酒気帯び運転等になってしまう可能性もあるという事を理解しておかないと痛い目にあってしまうかもしれません。

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ノンアルコールビールでもアルコールが含まれているケースがある!

『ノン』という言葉が付いていると『入っていない』という印象を受けてしまいますが、実は、ノンアルコールという表示だからといって全ての商品が全くアルコールが入っていない状態とはなっていません。

実は、ノンアルコールの表示は、アルコール度数が1%未満が基準。つまりアルコールが若干入っていても『ノンアルコール』という表示が可能になってしまうのです。

これは、カロリー表示にも似たもので、『ノンカロリー』として販売されている商品も、実は、100mlあたりのカロリーが5kcal未満ならそのような表示ができるので完全なゼロカロリーとはなっていない事が多いです。

5kcal未満なら無視できる程度の栄養成分だからという理屈ですが、例え、少ないカロリーでも一応は栄養ですからね…。大量で食べれば太る原因にもなるでしょう。

そして、これはノンアルコールも同じ理屈で、アルコールが若干でも含まれているノンアルコールビールを大量に飲んだ場合、最終的には基準値オーバーとなり飲酒運転で摘発されてしまう可能性が考えられます。

酒気帯びの基準値と基準に達する摂取量

違反点数 罰則
酒気帯び運転 呼吸中濃度0.15mg以上 13点 3年以下の懲役
または50万円以下の罰金
呼吸中濃度0.25mg以上 25点
酒酔い運転 35点 5年以下の懲役
または100万円以下の罰金

ご存知の方も多いかと思いますが、飲酒運転による大きな事故が続発し、罰則が大幅に強化されています。

0.15mg以上の酒気帯びでも、13点が加点され、過去に違反がある場合は免許取消になる可能性がありますし、そうでなくても90日間の免停です。

0.25mgの場合は、前歴がなくても免許取消で欠格期間は2年、酒酔い運転になると、欠格期間は3年となります。

では、ノンアルコールをどの程度飲むと基準値に達するのか?

一般的に、通常のビールは、200mlほどで基準値に達するとされていますので、それを基に計算すると、(ノンアルコールを今回は0.5%とする)

通常のビール(アルコール度数5%)・・・200ml

ノンアルコールビール(アルコール度数0.5%)・・・2,000ml

2リットルのノンアルコールビールを飲む人はなかなか居ないかとは思いますが、不可能な量ではありません。350mlを6本と考えれば現実的ではないでしょうか?

もし、アルコール度数が、ノンアルコールの基準値ギリギリであれば1リットルで酒気帯びになるかもしれませんし、そう考えると尚更、可能性がありますね。

もちろん、通常のビール200mlで酒気帯びになるというのも人によって異なりますし、人によっては一口で(直後に運転すれば)酒気帯びになる可能性だってあります。

そういった意味では、ノンアルコールだから運転OKという油断は禁物で、アルコールがどの程度含まれている製品なのかしっかりと把握して飲む必要があるでしょう。

どの程度からOKなのかは、非常に曖昧

先日、親族の結婚式に参加しましたが、神前式で、子供以外は全員お酒を一口飲むという場面がありました。

式が行われていた神社は車で行くのが当たり前の環境で、神社側もそれを把握していますし、参加者も心の中では「この後、運転なんだけどな…」という気持ちがあったはずです。

しかし、この儀式を「飲酒運転だ!」と批判する人はまず居ませんよね。

それに、醤油のアルコール濃度もビールとそこまで変わりません。
大量に飲めるものではありませんが、理屈的には摂取で酒気帯び運転にもなります。
海外ではアルコールが原因で販売できない事もあるそうです。

どの程度まで摂取するのがOKなのか…。この基準は非常に曖昧ですよね…。

ただ、個人的には、多少飲んでも大丈夫とされるノンアルコールビールでも基本的にはNGだとは思います。

そもそも、捕まるかどうかではなく、危険かどうかですからね。そこは、呼吸中濃度の問題ではないように感じます。

0.00%の商品も増えている

最近のノンアルコールビールは、運転にも対応できるようにアルコールが0.00%と極限まで入っていない状態で販売されている商品も増えています。

かつては、ノンアルコールでも運転はしないでくれという方針をとっていたビール会社ですが、0.00%の商品のCMでは『飲酒運転撲滅』を掲げ、運転している映像が流れています。

そのため、ここまでアルコールの入っていないビールであれば、飲んで運転をしてもOKという事でしょう。

もし、運転予定であれば、こういった商品を試してみてはいかがでしょうか?

飲食店で飲む場合も先に銘柄を確認してからというのが理想かもしれません。

⇒実は5人乗りOK!?意外に知られていない軽自動車の乗車人数

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