新型スペーシアの燃費が前より下がった!落ちたその理由とは…?
2018/01/16
2017年にスペーシアがフルモデルチェンジとなりました。CMなどでもよく見かけますが、これまでのシンプルなフロントマスクから、かわいい中でもずっしりとした重厚な印象をあたえるフロントマスクへ大きく変更した事でも話題になっています。
さて、そんなスペーシアですが、スペックを見てみると、少し気になる点が…。
それは、先代モデルより燃費が下がっているという事。通常であれば、後継車の方が燃費が向上するはずですが、今回のモデルチェンジでは、後継車の方がカタログ上は燃費が下がっています。一体なぜ燃費が下がってしまったのか今回はディーラーで確認してきました。
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これまでの燃費と比較
そもそも、どの程度燃費が下がっているのかを最初に確認しておきましょう。
最も燃費のいい同クラス『G』で比較をしてみると、
- 先代モデル・・・32km/l
- 新型モデル・・・30km/l
となっています。僅か2キロぐらいと思うかもしれませんが、これまでは、モデルチェンジ(パレットから考えた場合)やマイナーチェンジの度に燃費が向上してきたので違和感を感じます。
何より、スズキといえば、ダイハツやホンダ、日産に大きく差をつけて、燃費がいい事が売りだったので、尚更です。
ちなみに、ライバル車の燃費は、
- タント・・・28km/l
- N-BOX・・・27km/l
となっているので、燃費が下がってもこれらのライバル車を上回っていますが、それでも、32km/lだった頃よりは大分近い数値になったようにも感じますね…。
圧倒的な低燃費という点をなくしてでも、燃費を下げた理由はどういったものなのでしょうか?
ディーラーの回答
さまざまな質問をぶつけましたが、
- 実用性を重視した
- カタログ燃費にとらわれる事をやめた
- 実燃費はそこまで変わらない
といった部分が主な回答でした。あまり詳細を話すと、先代モデルを否定する事になるので、包み隠しながらの回答でしたが、これらがどういった意味なのか確認してみましょう。
まず、現在のカタログ燃費は『JC08モード燃費』という計測方法が使われています。「燃費を計測するからには道路を走って計測しているのでは?」と思われる方が多いかと思いますが、実際には、シャシダイナモメータと呼ばれる計測ローラーに車を載せてその場でタイヤを回転させ燃費を計測します。
市街地だけでなく郊外の走行を想定して一定のパターンでタイヤを回転させる事になりますが、ここでネックになってくるのが『一定のパターン』だという事。
この一定のパターンで測定するという事を逆手に取ると、その一定のパターンでの燃費がいい車を作ればカタログ燃費がいい車が完成してしまうのです。
しかし、その『一定のパターンで燃費がいい車=実用域でのドライバビリティに優れた車』とはならないのが現状です。一定のパターンで燃費だけを優先すると実用性が下がってしまう事もあるのです。
結論を言うと、
- 先代スペーシア・・・一定のパターンで優れた車
- 新型スペーシア・・・実用域でのドライバビリティに優れた車
という事です。そのため、新型スペーシアは先代モデルよりカタログ燃費上の数値が下がっています。
そして「実燃費はそこまで変わらない」という意見は、実用域でのドライバビリティに優れていない車は燃費に悪い走行をする事も多くなるので、先代のスペーシアはカタログ燃費より大きく実燃費が下がってしまう可能性が高くなり、結果として実用域でのドライバビリティに優れた新型スペーシアと変わらない実燃費になる可能性があるという事です。
・最高速度・・・約81.6km/h
・平均速度・・・約24.4km/h
・時間・・・20分4秒
・距離・・・8.171km
複雑な加減速を繰り返しこれらの条件で計測される。
最後に
低燃費化の競争が各メーカーで続いていましたが、最近は、ライバル車種よりカタログ燃費が悪くても新型モデルを出す事も増えており、徐々に燃費だけを追い求める傾向が弱まっているようにも感じます。
今回の、スズキの判断も、カタログ燃費が全てではないという姿勢の表れでしょう。
何より、先代と違い、クリープ走行をモーターのみで走るなど走行性能では明らかに向上しています。ただ単純に燃費を追い求めるのであれば先代よりよくする事は可能だったはずです。そういった中で燃費を下げてでも、実用域でのドライバビリティを優先したのは英断となるのではないでしょうか?
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