ホンダN-WGN試乗レポート。走行性能や乗り心地はN-BOXの上か?
2017/03/14

N-BOX、N-BOX+、N-ONEに続くNシリーズの第4弾『N-WGN』が2016年6月にマイナーチェンジとなり試乗をしてきました。
とはいっても、変更点はフロントマスクや内装なので走行性能は変わらないのですが、これまでN-WGNのレポート記事を書いていなかったので書かせて頂きます。
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N-WGNが発売するまで
N-WGNの全高は1,655mm。ジャンルで言うとセミトールワゴン(ハイトワゴン)となります。直接ライバルとなるのはワゴンRやムーヴなどですね。今でこそN-BOXなどのハイトールワゴンが1番人気となっていますが、それまでは圧倒的な人気を誇り、言うなれば軽自動車の王道の形となります。
では、なぜ王道の形を第4弾に投入してきたのでしょうか?ホンダの考えとしては、N-BOXのこれまでに無い大きさでインパクトを与え、N-ONEの個性でさらなるインパクトを与え『Nシリーズ』の存在を印象付けるという意味合いがあったようです。
確かに、王道の形を最初に出していたらインパクトも無く『Nシリーズ』の今の地位は無かったのかもしれません。ホンダの巧妙な戦略が功を奏したという事でしょう。
外観
こちらは、カスタムモデル。このタイプの車で他車との明確な違いを出すのは難しいところかもしれませんが、けして没個性になる事なく、目立ち過ぎるという事もなく、上々の仕上がりではないでしょうか。
ちなみに、マイナーチェンジの変更点は、フロントグリルの銀メッキの範囲で、前モデルは銀メッキが下のラインだけでした。そこまで大きな変更点では無いようです。
画像:http://www.honda.co.jp/N-WGN/webcatalog/type/base/
スタンダードモデルはこちら。カスタムに比べやや可愛らしい印象を受けますが、違いが少ないようにも感じますね。個人的にはスタンダードモデルでも十分といった印象を受けてしまいます。
インパネ
スペーシアとワゴンRのインパネが似ているように、同じくホンダのN-BOXのインパネに近いデザインとなっています。
同じカスタムなら、N-BOXの方が銀メッキをふんだんに使い高級感を感じられる気もしますが、けして安っぽさはなく、ホンダらしいこだわりを感じるインパネとなっています。飽きる事なく長年使えそうですね。
ちなみに、こちらがN-BOXのカスタムモデルのインパネです。
シートアレンジ
シートアレンジは、そこまで多彩にアレンジすることは出来ません。後部座席は座面が繋がっており、背もたれは別々となっています。その為、背もたれは別で倒す事ができますが、スライドは2席分同時に行うしかありません。
ただ、スライドの稼働幅は広いので荷台に大きな荷物をのせる事が可能です。荷台からでもスライド可能なのも嬉しいポイントですね。
ライバル車とのサイズ比較も見てみましょう。
N-WGN | ワゴンR | ムーヴ | |
車体サイズ 全長 | 3,395mm | 3,395mm | 3,395mm |
全幅 | 1,475mm | 1,475mm | 1,475mm |
全高 | 1,655mm(1,675) | 1,640mm | 1,630mm |
室内寸法 全長 | 2055mm | 2,165mm | 2,080mm |
全幅 | 1,355mm | 1,295mm | 1,320mm |
全高 | 1,300mm | 1,265mm | 1,280mm |
室内空間を見てみると、全長はやや短いものの全幅と全高ではライバル車に勝っています。特に注目すべきは全高がワゴンRの+3.5cm、ムーヴの+2cmという事でしょう。数センチの違いですが乗ってみると違いは明確で開放感を感じられます。ちなみに筆者はワゴンRを愛用しているので尚更違いを感じられたのかもしれません。
試乗レポート
今回乗ったモデルはスタンダードモデルのG。ノンターボの一番売れ筋グレードとの事。
走り
N-BOXに比べ車体が軽いので、期待通りターボ無しでも軽快な走りをみせてくれます。
ただし、N-BOXとN-ONEのエンジン3500回転に対してN-WGNは4700回転まで高まっています。この差はやや大きいでしょうか。N-BOXと比べればスムーズな加速ですがN-ONEと比べるとやや差があるように感じます。
画像:http://www.honda.co.jp/N-WGN/webcatalog/type/base/
N-WGNには新技術を採用しており、こういった部分が影響しているのかもしれません。パワーと燃費を両立するという事ですが、確かに車体は大きいのにN-ONEより低燃費となっています。
ターボモデルは以前試乗しましたが、申し分ない走行性能となっています。しかし、高速や坂道で多く使う環境でない限りはノンターボモデルでも必要十分といった印象を受けました。
乗り心地
細かい段差を少し拾う印象でしたが、最近の燃費競争の中ではまずまずの乗り心地です。体感的にはワゴンRより安定しているが、ムーヴには劣るといった印象です。
試乗したGグレードにはスタビライザーが搭載されていないのですが、カーブなどでも違和感なく走行できました。
燃費
今回の平均燃費は19.1km/lでした。まずまずの数値でしょうか。
走行距離は10km程で、渋滞もなくスムーズに進みましたが、多少踏み込んだりして加速性能の確認をしました。その中でこの数値であれば十分かと思われます。
最後に
N-WGNは、好評だったN-BOXのエンジンを使わず新しく開発するなど、ホンダの力の入れようが感じられます。実際、乗り心地、走行性能、デザインなどどれをとっても満足のいく1台となっています。
筆者がワゴンRを購入した当時は、まだN-WGNが発売していなかったのですが、発売していたら間違いなく候補の1台にしていたでしょう。
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