エンジン警告灯(ランプ)が点灯!理由や原因、対処方法。消えた場合
2018/10/24
15年程前になりますが、筆者が初めて買った車は20万円を切る価格の激安中古車。
そんな事情もあってか購入後1年足らずで『エンジン警告灯』が点灯してしまうというトラブルに遭遇しました。
当時は免許も取りたて、もちろん、エンジン警告灯が点灯したのも初めての経験ですし身の回りでも聞いたことのない症状。どうしたらいいのか分からずに緊急でコンビニの駐車場に入り車のエンジンを切ったのを覚えています。
エンジンのトラブルとなると対処の仕方も分からず、走行にも大きな影響を与えるような恐怖心を覚えてしまいますね。
この『エンジン警告灯』とはどういった役割を果たしているのでしょうか?
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エンジン警告灯とは?
※既にエンジン警告灯が点灯して困っている人はこの項目を飛ばして次の項目を確認して下さい
エンジン警告灯が正式名称ですが、『エンジンランプ』や『エンジンチェックランプ』と呼ばれる事もあります。
こちらがエンジン警告灯です。見覚えがあるのではないでしょうか?
エンジン警告灯が光った経験がない人でもエンジンをかける際に一瞬光る仕組みとなっているので1度は目にしているはずです。
エンジン警告灯の場所はスピードメーターや走行距離メーターなどの近くで、警告灯の役割を果たすため、一目で分かる位置につけられています。
ランプの色は決まっており、共通して黄色です。
エンジン警告灯の近くには他の種類の警告灯もついていますが、それらは全て“黄色”と“赤”に分類分けされています。
そして、信号と同じように、
黄色・・注意
赤・・危険
といった意味が含まれており、赤は緊急で停車する必要があり、黄色は慌てて停める必要はないという判断が出来るようになっているのです。
そういった意味では、エンジン警告灯は黄色ですので、緊急停止する程ではないという事になりますね。ちなみに、エンジンオイルの異常を示す警告灯は赤となっています。
しかし、エンジンのトラブルはピンキリで、緊急停止しなくてはならない事態も考えられます。そのようなケースでも黄色のランプで警告されるので注意しなくてはなりません。
警告灯が点灯するのはエンジン制御系に異常があった時
エンジンには数多くの制御システムが搭載されています。
全ての制御システムが警告灯に直結しているわけではありませんが、走行性や安全性などに影響を与える制御システムに関しては常にセンサーが作動し異常があるとエンジン警告灯が光る仕組みとなっています。
要するに、どのセンサーが異常を感知しても、同じ警告灯ってことなんですよね…、そのため、エンジン警告灯だけで原因を完全に特定する事はできません。
メーカーによってセンサーの内容も異なっていますが、共通して代表的なセンサーを挙げると、
O2センサー
排気の酸素濃度を計測するセンサー。
排気には一定の酸素が含まれていますが、基準値を超えると警告灯が点灯する仕組みとなっています。
放置するとマフラーが熱を帯びて発火する恐れもありますが、多くの場合はセンサーの故障が原因とされています。
目安としては10万キロ程で交換時期とされており交換費用は数万円ほどです。
エンジン警告灯が光った時に真っ先に疑うのがこのO2センサーで、故障によって車が動かなくなるといった事はありませんが、走行に適切な酸素濃度が保てなくなるので燃費が落ちてしまうでしょう。
イグニッションセンサー
こちらは、エンジンの点火系センサー。
エンジンは、電子制御され適切に点火するシステムとなっていますが、なんらかの不具合によってタイミングが合わないと警告灯が光ります。
筆者の車でも、プラグの1つがオイル漏れを起こし点火が適切にできず、警告灯が光った経験があります。
その際は、車体の振動が大きく走行も難しい状態となりました。
エアフローセンサー
エンジンに送る空気の量を計測するセンサー。
空気量が正常値から外れると警告灯が光る原因となります。
技術の向上によってこちらのセンサーが原因で警告灯が光る事は極稀となっていますが、放置しすぎると車が停止してしまう恐れもあります。
エンジン警告灯が点灯した時の対応
エンジン警告灯が点灯した場合、点灯後すぐに目に見える異常が発生する事はないので路肩に停めるなど緊急で停車させる必要はありません。
落ち着いて、コンビニなど車を停車させても問題ない場所まで移動をしましょう。
移動後はエンジンを停止させます。
その後、ディーラーもしくは車検などでお世話になっている整備工場があるかと思うので電話で指示を仰ぎましょう。
停車後、自分でトラブルの原因を調べたいところですが、その場で原因を探る事はできません。
ディーラーや整備工場には専用の機器があり、それを車に繋ぐ事によってどのセンサーが異常を感知しているのかが分かる仕組みとなっています。
【警告灯関連記事】
⇒オイルの警告灯はエンジン警告灯より危険!オーバーヒートに繋がる事も
エンジン警告灯が消えてしまう事も…
エンジン警告灯はセンサーが異常を感知している時だけ点灯するので、一旦、点灯したけどすぐに消えたといった事も頻繁に起こります。
こういった場合、「大丈夫そうかな・・」と判断をしつつも不安が残ってしまいますね。
しかし、このようなケースでも点灯した理由は確認できます。ディーラーや整備工場にある機器に繋ぐと過去の記録も確認できる仕組みとなっているのです。
どういった理由でエンジン警告灯が光ったのか、理由をはっきりさせておいた方がスッキリするでしょう。
ちなみに、私の乗っていた2003年のランサーセディアワゴンは一度不調になり、その後、問題ない状態が続きましたが、その後の車検で、不調の原因がプラグにあったことが判明しました。
現在の車は不調の原因がデータに記録されている事が多く、原因究明が簡単にできるケースが多くなっています。
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エンジン警告灯が点灯したままでも大丈夫?
「エンジン警告灯が点灯しているけど、そのまま使っても問題ない」
といった意見を見かける機会があります。
確かに、異常の種類によっては問題ないケースもあるでしょう。実際に古い車はエンジン警告灯が点灯したまま走行しているケースが少なくありませんでした。
しかし、そのまま使って、その後問題のある不具合が起きた場合はどうでしょうか?
エンジン警告灯は1つしかなく、エンジン警告灯が点灯したままでは新たな不具合を警告する手段がなくなってしまいます。
知らず知らずのうちに新たなエンジントラブルが発生して深刻な事態になってしまう可能性も考えられるのです。
最悪のケースとしては、発火や走行中のエンジン停止。大きな事故や自分自身だけの問題では無くなってしまう事も起こりうるでしょう。
どんな些細な事でも、まずはディーラーや整備工場で確認をしましょう。
【メンテナンス関連記事】
修理するほど新しい車ではない場合はそのまま査定を受ける
ある程度乗っていた車でエンジンランプが点灯した場合は「そろそろ売りどきかな…」という判断にもなりますね。
そういった時に迷うのがエンジンランプが点灯する原因を修理した方が高く売れるのでは?という事。
結論を言うと、売る場合は直す必要がありません。
買取店などは自社の整備工場で安く修理する事が可能なため、エンジンランプの原因がさほど問題ない事であれば査定額に大きな影響を与えないのです。
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